2010年3月18日木曜日

女優への道4~仕込み初体験

ひさしぶりに、長期休業中以外に1日年休をとった。
2日後にせまった卒業公演の仕込みのお手伝いをするため。

この仕込み作業、ずっと一度体験してみたかった。
9:00からリノリウム敷き。その後、ケコミ(舞台や大道具の階段の正面側のこと。または、それらを隠すための布や張物のこと)に黒い布を張ったり、大道具を所定の位置に設置したり(今回のお芝居は舞台転換がないので)。

この作業をとおして特に印象に残ったことがふたつある。
ひとつは、客席の壁に下げられたうすみどり色のカーテン。
本来は音楽向けのつくりになっている芸術ホールは、演劇にはやや音が響きすぎるらしい。そのため、少しでも響きを吸収するために、演劇の公演のときにはこのカーテンを下げているのだそうだ。

ふたつめは、客席からステージに上がる階段。
ふだんはふつうの木の色をしているのだけれど、演劇で使うときには黒い板を貼っているのだ!
この階段、昨年も一昨年もお芝居の中で使ったのに、ぜんぜん気づかなかった。
ということはつまり、お芝居の装置の中に同化して目立たないようになっていたということ(ケコミもリノも黒だしね)。
役者の気づかないところで、裏方さんたちがいろんな気遣いをしてくれているのだと知った。

その後楽屋で衣装の仕上げをして、一度函館の家に帰宅。

17:30ころふたたび芸術ホールへ。
18:30から通し稽古。

ずっとやってみたかったスタッフ体験がちょっぴりできて、有意義な一日だった。

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