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2012年12月23日日曜日

函館演劇フェスティバル2012学生編 その1


10月の社会人編と高文連につづき、函館演劇フェスティバルの最後を飾る学生編。
2012年12月23日(日祝)、函館市芸術ホールにて観劇。

まずは高校生編。『クリスマスの一日』。
4つの高校の演劇部が、それぞれ15分程度のお話を演じる。
すべてのお話で、赤いマフラーが鍵になっているしかけ。

朝『サンタプライズ』 函館大妻高等学校
可愛らしいお話でした。酔っぱらいOL役の子の熱演が印象的。こういう役を楽しんでできる高校生は、今後が楽しみ。

昼『ノスタルジック アリス』 函館中部高等学校
お話がちょっとわかりづらかったかも。しかしながら、生真面目なかんじが好感が持てる。男子の役者が出ていたのはここだけ。今後が楽しみです。それにしても、高校生的にはクリスマスといえば彼氏/彼女、なのですね~。

夕方『あわてん坊のサンタクロース』 遺愛女子中学高等学校
大学生を演じていた子があまりに見た目幼かったため、「家を追い出された」ってどんな虐待?!と思ってしまいました(実際はバイト代が入らず家賃を払えなくて、ということだったのですが)。高校演劇の難しいところですね。マフラーがいちばん効果的に使われていました。何より、短い時間をフルに使って、最後の1分まで観客を楽しませようとする構成が良かったです!

夜『おばサンタ』 市立函館高等学校
これいちばん好き。お話も演技もしっかりしていて、安心して観られました。この歳になると、こういう家族話がしんみり来ます。最後におばさんが幸せになるのが気に入ったのかも。人生何が起こるかわからないからね! 「塩大福」がすごく効果的。食べたくなるね、塩大福。

若い子たちのがんばっている姿には元気づけられます。
大妻はまた2月に自主公演があるようです。楽しみ。

2012年3月18日日曜日

観劇記2012 ステージラボ2011 レッツ!ワークショップ―ア・ラ・カルト―参加者修了公演 『Re:スタート』

2012年3月18日(日) 函館市芸術ホールにて。

ホールに入ると、ステージに客席が組んである。演技者と観客の距離がすごく近い。
かつ、ホールなので照明は充実。なんともぜいたくな使い方。
いろんな「再スタート」のお話。

第1話「再出発」
ブームが過ぎた元子役スターとその家族をめぐるお話。

第2話「共同作業」
女子高校生たちが、協力してひとつのダンスを作りあげることを通して成長していくお話。
たぶんあのダンスにはジャニーズとかKARAとかAKBとかの動きが含まれていたのでしょうが、おばさんにはよくわかりませんでした…。

第3話「罪と罰」
恋人を失った刑事が、その犯人を追い詰めるお話。

第4話「七転び八起き」
修羅場のマンガ家と、そのアシスタントのお話。
これがいちばん面白かった。「合田クリスティーヌ」(マンガ家)、「常盤藤子」(アシスタント)、「服部忍」(担当編集者)というネーミングがツボ。

第5話「神の声」
先にすすめそうですすめないカップルのお話。

空間の使い方とか、5つのストーリーをつなぐ構成とか、オープニングの演出とか、いろいろと刺激のある舞台だった。

ところでこの舞台、出演者の半分くらいが知り合いで、客席も顔見知り率がかなり高かった。
こうやって演劇をとおして知り合いが増えるのはたのしい。

2012年3月11日日曜日

観劇記2012 劇団.F『夢乃町3番地プロミスビル6階』

2012年3月11日(日) 13:30 函館市芸術ホール リハーサル室にて。

北海道教育大学函館校の演劇部を引退した人たちが新たに作った劇団、劇団.F(ドットエフ)の旗揚げ公演。

夢乃町3番地プロミスビル6階の空き店舗。
理想の店を作りあげようとする藤子。
次第に明らかになっていく彼女の趣味…。
そして藤子に振り回される周りの人々…。
何が起こるかわからないドタバタラブコメディー!
(公演パンフレットより)

まず何より、藤子役の役者さんの美脚に釘付け!! ラストシーンのコスプレもステキだった~! 眼福!

そう、藤子の趣味とは、コスプレ。
従業員に好みのコスプレをさせたバーを作ろうとする。
しかしながら、彼女がバーの開店を急ぐのには理由があって…、というお話。

藤子のキャラクター、コスプレ好きという趣味の奇抜さと、恋人が帰るまでに夢を叶えようとする、恋する女の子の可愛さ、みたいなののギャップがもっとあっても面白かった気がする。
趣味が明らかになるにつれて、私服もコスプレまがいの派手なのになっていくとか。

楽しめる舞台ではあったけれど、「ドタバタラブコメディー」というにはちょっと物足りないかも。
もっとスピード感があってもよかった。
せっかくコスプレという面白い題材なのだから、従業員たちが出てくるたびに違う衣装着てるとか、もっと目で楽しませてくれてもいい。CAとか警察官とかミニスカ+白衣とかチアリーダーとか。

あと、広いトイレへのこだわりと、コスプレ趣味との関係が結局謎。
2年くらい前に、函教大演劇部の公演で広いトイレのネタが出てきたけど、関係あるのか?

何はともあれ、若い子たちの演劇人口が増えるのはうれしい。
これからもがんばって面白いお芝居作ってください。おばさん応援してるわよ~!

2012年2月18日土曜日

観劇記2012 函館若手演劇人有志企画『1日芝居小屋 in 小春日和』

2月18日(土)、フリースペース(カフェも併設)「むげん空間小春日和」でおこなわれた演劇イベント、函館若手演劇人有志企画『1日芝居小屋 in 小春日和』に行ってきた。
以下、それぞれの演目の感想(順不同)。

<劇団る組~Enjoy☆Lifeは人目を避けて~>
4つの劇団から集った、この日限りのユニット。
テーマはひとことで言うと、「好きなものに誇りを持ち、素直に好きと言える勇気」かな。「好きという気持ちを貫く覚悟」かもしれない。
私としては、社会人としてのルールを守ってやるべきことをやったうえで、人に迷惑をかけなければ何をやっても個人の自由だと思う。周囲から奇異の目で見られたり、あからさまに悪く言われることは大人になるにつれてなくなってくるし、人から理解されないことも、齢とともにどうでもよくなってくる。
私自身、とりあえず今の最大の趣味である演劇に関しては、家族にたまに協力してもらっているところはありつつ、迷惑というほどではない。ただ、仕事と趣味をenjoyしすぎるあまり、今の自由気ままなライフスタイルを変える気がさっぱり起こらないために、両親にはやや申し訳ないかも。経済的には自立しているから許してください。
全然関係ないけど、小道具で使われていたペンタックスが、私が昔使っていたのとそっくりで、やけに親近感をおぼえました。

<Let’sえんげきぶ~ノックは3回~2回公演>
同じ脚本で、シチュエーション・演出・オチを変えて2回上演。
目の見えない女性の家に、口のきけない男性が侵入する、というお話。
1回目はドタバタのコメディタッチ。2回目はほんわかした、ほのかなラブストーリー。
女性は2回とも同じ役者で、男性は別。シチュエーションの違いによって、女性のキャラクターも変えてあって面白かった。
この演目をイベントの最初と最後に持ってきた構成も良い。

<Let’sえんげきぶ~アイツが死んだ夜~>
かわい子ちゃんふたりによる、やや抽象的なお芝居。衣装が可愛かった~!
わりと静かに、淡々とすすむのだけれど、役者の声が魅力的だし台詞が明晰に聞こえるので引き込まれた。
「夢」についてのお話。正直私は、「夢」っていうことばの持つ曖昧さがあまり好きではない。ただ漠然と「夢見て」いたり、叶わなかったとしても許されるような「逃げ」が感じられるからかも。

<もえとさっちゃん。~劇団G4コントっぽい①癒し系女子による~>
<ショージとヒロシ~劇団G4コントっぽい②男たちによる~>
今回のイベントは、癒し系女子たちを観に出かけて行ったと言っても過言ではない。大好きなおふたり。
「デートのシュミレーションをする」という設定は共通しているのだけれど、対照的でどちらも面白かった。
男たちは、チンピラ風の扮装が出てきただけで面白い。ちょっとズルいほどに。いくつかのネタをもとに、その場の流れですすめていくかんじ。
対して女子たちは、しっかりと作った台本をきっちりと観客に伝えているかんじ。きまじめなところがかわいらしく、かつなんとも言えず面白い。

<銀天淳之介~演芸>
今度は落語が聞きたいです。

<劇座不手際~トイレ休憩~>
「女性が頭を撃たれて死んだ事件の真相を推理する」というお話。いろんな可能性を挙げて再現するルーティンは面白いのだけれど、もうちょっと整理されてるとよかったかも。隣に座ってた女の子たちが「探偵コナソ」にやけにうけていたのだけれど、おばさんはあんまりそこ乗れなかったよ…。

小ぢんまりとした会場に、かなりの人が入ってにぎわっていた。コートとか、貴重品以外の荷物とか預けてもらうようにすると、もっとくつろげたかも。
新聞記事によると、夏ころに同様のイベントも企画中とか。楽しみです。

2012年1月9日月曜日

観劇記2012 劇団四季『ライオンキング』


2012年1月7日(土) 17:30~ 北海道四季劇場にて。

2012年の初芝居は劇団四季。

『ライオンキング』自体は、ブロードウェイと東京あわせてすでに4回観ている。
(ブロードウェイ版を最初に観たときの感想はこちら
しかしながら、四季版のうまいところは、公演地によって台詞にお国ことばを取り入れるという仕掛け。
そうなるとやっぱり地元北海道バージョンも観なきゃでしょう!

ミーアキャットのティモンと、イボイノシシのプンバァの台詞が、その公演地の方言になっている。
で、北海道バージョンはというと、これがなかなか良かった。
役者の発音に違和感があるのは否めないけれど、台詞自体はかなりの研究に基づいていることがうかがえた。

ティモンが「…だべ」、プンバァが「…っしょ」をそれぞれ多用する、という個性の分け方がうまい。「はんかくさい」などの基本語彙のほか、「ザンギみてぇな味」みたいにご当地グルメ(?)をネタにしたり。あと「わや」ということばはあんまりふだんは意識してないけど、たしかにけっこう使う。

札幌に行く機会があったら、安い席でもう1回くらい観たいかも。
しかしそれ以上に、次の演目が気になります。希望は「Wicked」なんだけど、「マンマ・ミーア!」というウワサも。
とにかく、北海道四季劇場ができるだけ長く続いてくれることを望みます。

2011年10月28日金曜日

観劇記2011 劇団四季『夢から醒めた夢』

2011年10月28日(金) 北斗市総合文化センターかなで~るにて観劇。

劇団四季のオリジナルミュージカルの名作。

生の舞台は過去に2回観劇。NHKBSで放送されたのを録画したビデオも繰り返し観ている、大好きな作品。以前サイトにビデオの感想を書いた。

異世界にあこがれる少女ピコは、不慮の事故で命を落とした少女マコと、悲しむ母を慰めるために1日だけ入れ替わることになる。
死後の世界へ向かう霊たちが集う「霊界空港」でピコはさまざまないきさつでそこへ来た人たちと出会う。
そこで、ちょっとした行き違いから、ピコが預かったマコの白いパスポート(光の国に行ける)が、黒いパスポートに変わってしまう。このままではマコが地獄に?!
ピコとマコがふたたび入れ替わる刻限が近づく…。

「夢の配達人」が、ひとりの女優に「ピコ」という少女の役を与え、観客たちに物語を届ける、という冒頭のつくりが好き。配達人がまたかっこいいんです!

今回のピコは岡村南美。デカい。ほとんどの男優たちよりも大きい。見た目のおおらかさと、話し方もおだやかで、おっとりしたかんじのピコ。保坂知寿の元気娘のイメージとだいぶちがって面白かった。ほんわかさが良かったな。

ヤクザの野中万寿夫さんはハマり役。配達人(いい役だ)の味方隆司さんすてき。

いつも時事ネタが織り込まれる「マコを探せ」のシーン。「ま」のつく女の子の名前に今回は浅田真央とマツコデラックス(笑)が。ちびまる子、長谷川町子、田中真紀子は定番らしい。

今回印象的だったシーン。
「みんなてめェのことばっかし考えてんのよね~」が口癖の霊界空港職員デビルと、「みんなが幸せになれたらいいなぁ」が口癖の同じく霊界空港職員のエンジェル。
ピコを助けるために、霊界空港のみんなの気持ちがひとつになるシーン。エンジェルが「一度あんたに言ってやりたかったんだ。みんなてめェのことばっかり考えてるわけじゃない。ほんとは思ってるんですよ。『みんなが幸せになれたらいいなぁ』って」というところで、客席から拍手が!
なんだか幸せな気持ちになった瞬間だった。

音楽もいいし、観終わったあとあたたかい気持ちになれるお芝居。

2011年7月18日月曜日

観劇記2011 芝居組「虎」第五幕『ハルシオン・デイズ』

2011年7月18日(月)13:00~ 函館市芸術ホールリハーサル室

自殺系サイトで知り合った3人。
自殺をさせる為に。
自殺を止める為に。
楽しく死ぬ為に。
そして、行き着いた先は…
何故か保育園でお芝居をすることに!!
(公演パンフレットより)

鴻上尚史作。『トランス』の続編。
ちょっと予習をしようと思って調べたときに、鴻上氏が「『トランス』は暇な役者が演習やアトリエ公演などで演じられるように、少人数の芝居を書いた」みたいなことを書いていたのを、どこかで読んだ。この『ハルシオン・デイズ』も登場人物が4人。装置もそれほど大掛かりではない。高校演劇でもけっこう演じられるようだ。

今回の公演で印象的だったのが、リハーサル室のスペースの使い方。
過去に2回観たリハーサル室でのお芝居は、稽古で使うときの入り口が客席入り口になっていて、窓のある奥側がステージになっていたのだけれど、今回はその逆だった。
今まで私自身は、ホールでのお芝居しかかかわったことがないので、リハーサル室とかギャラリーとか、いろいろ工夫して使える空間でのお芝居も面白そう。

いろんな劇団がそれぞれの個性を活かして演劇していてたのしい。陰ながら応援してます。
そして劇団自由飛行館もよろしく!

2011年6月5日日曜日

観劇記2011 劇団G4 2011春公演『愛こそすべて?』

2011年6月5日(日)14:00~ 函館市芸術ホールリハーサル室。

結婚相談所(?)に集う男女のドタバタコメディ。

まず、登場人物のネーミングのわかりやすさかげんがツボ。
マリエ、祝田(いわいだ。結婚相談所の職員)、成宮優(なりみやすぐる。ナルシスト男)、金好泉(かねよしいずみ。お金大好き女)、大井幸(おおいさち。はかなげな薄幸美女)、美作心(みまさかしん。ひたすらいい人そうな男)。

最後に2組のカップルができるのだけれど、そのうち1組はリアルにカップル。
ラストに2組それぞれのウェディング写真が登場したり、カーテンコールのごあいさつでブーケトスがあったり。こういう仕掛けがあると、お芝居好きな人じゃなくても、「劇場に足を運んで良かったな」「楽しかったな」って気持ちになるんじゃないかな。

役者では、ナルシスト君役の客演の人(のちに入団なさったそうです)が良かった。
公演後口々に「キモかったよ~!」と言われて、「ありがとうございます!」と笑顔で答えていたのがステキでした。そうだよね、褒めことばだよ!

2011年5月24日火曜日

観劇記2011 劇団四季『CRAZY FOR YOU』

2011年5月24日(火) 函館市民会館にて観劇。

なんと18年前の日生劇場の初演を観ている。高校の卒業記念に、友達と東京観劇ツアーしたんだった。懐かしい。その後なかなか観る機会が無く、それ以来2度め。

ニューヨークの銀行のぼんぼんボビーと、西部のちゃきちゃき娘ポリーの恋物語。
あらすじはこちら
「人違いによるドタバタ」は、三谷幸喜作品にもよくあるコメディのお約束。
そしてなんだかんだでハッピーエンドなところがアメリカン。

ガーシュウィンによる耳に残る名曲たちと、スーザン・ストローマンによる小道具の使い方が面白いダンス。
観終わったあと、happyな気持ちになれるミュージカルです。

2011年1月30日日曜日

観劇記2011 劇団四季『赤毛のアン』

2011年1月29日(土) 北海道四季劇場にて観劇。

けっこう長く四季の会に入っているため、「北海道四季劇場開場記念芸術祭」の演目2作品ともただで観られた。1作目の『エビータ』につづき、2作目は『赤毛のアン』。

物語の舞台、カナダのプリンス・エドワード島で毎年夏に上演されているミュージカル。
私とアンとの出会いは、多くの日本人女性の例にもれず、テレビアニメから。
よくいる「アンフリーク」なわけではまったくないけれども、カナダには何かと縁があるため、プリンス・エドワード島には2回行ったことがあるし、カナダ版の舞台も観たことがある。
そう考えると、それなりに特別な想いのある作品。

四季版の観劇は今回が2回目。
ミュージカルに限らず『赤毛のアン』という物語を見るといつも、あの時代に「女の子が自らの努力によって男の子に勝ち奨学金を得る」ところに、カタルシスを感じる。
男の子が欲しかったはずのマシューが、「1ダースの男の子よりもお前のほうがいい」と言うセリフもいい。何度聞いても胸が熱くなる。

アンを導くのが女性の先生であることも含め、女の子の自己実現について考えさせられる作品。

2011年1月12日水曜日

観劇記2011 劇団四季『エビータ』

2011年1月10日(月) 北海道四季劇場にて観劇。

貧しい身の上から、アルゼンチンの大統領夫人にまで上りつめたエバ・デュアルテ・ペロンの半生を描いた、『キャッツ』『オペラ座の怪人』などで知られるアンドリュー・ロイド・ウェバーによるミュージカル。

女としての自分を最大限に利用してのし上がるエバの生き方は、賛否両論あるだろうけれど、私はありだと思っている。
語学やコンピュータの知識・技能に長けていたら、それを活かして自己実現の手段にする。女として美しく、魅力的で在ることに優れていたら、さらにそれを磨いて利用する。同じなんじゃないだろうか。ただキレイに生まれたからってできることじゃなく、それを武器にできるほどにするにはそれなりの努力が必要だろうし。そこらへん、『エリザベート』のタイトルロールにも共通する。
ただ、いわゆる「女の武器」が通用してしまう男社会にはやや疑問はあるけれども。

この作品の観劇は2回目になるのだけれど、今回は照明が印象的だった。
フロアに描かれる光の輪が、シーンによって色を変える。アルゼンチン国旗の水色と白になったり、「虹の如くに」「虹の歴訪」の場面では虹色になったり。

役者ではやっぱりチェの芝清道さんがいい。狂言回しとして、エバをシニカルに見つめるという役自体も好き。
しかも今回は、芝さん以外のメインキャスト3人が北海道出身者だった。

北海道にお帰りなさい、四季劇場。
北海道の演劇文化が発展することを祈りつつ。

2010年11月7日日曜日

2010観劇記 劇団G4『片づけられない女の片づけたい男』

函館舞台塾2010演劇フェスティバル参加作品。

2010年11月7日(日) 14:00 函館市芸術ホール ギャラリーにて。

「岡部工務店」という小さな会社で起こる、若いカップルをめぐるドタバタかつ心温まるお話。

工藤大(まさる)は就職した会社で高校の同級生・鳴海由伽子と再会。
会社には内緒で二人は付き合いはじめる。
だが、昔も今もどこかはっきりしない性格の大に、由伽子は少し不満があるようで…。
小さな会社に小さな騒動。
(公演プログラムより)

タイトルが秀逸。何をどんなふうに「片づけられな」くて、どう「片づけたい」のか。そしてラストにそれが上手いぐあいに「片づいた」ときのほんわかした感じがいい。
昨年の公演のときもそうだったけれど、美術が凝っていて面白い。工務店の事務所に貼ってあるポスターとか。
役者さんでは、主人公カップルの同僚役の人の暑苦しいほどの熱血ぶりが面白かった。

そして終演後、お見送りする役者のみなさんから観客へ、「岡部工務店」(とその他)の社員の名刺が!こういう仕掛け好き。名刺の裏面には「劇団G4団員募集中!」の文字と代表の方の連絡先が。上手い!連絡してみたくなっちゃうかも。

2010年10月10日日曜日

2010観劇記 劇団自由飛行館『楽屋―流れ去るものはやがてなつかしき―』

函館舞台塾2010演劇フェスティバル参加作品。

2010年10月10日(日)14:00 函館市芸術ホールギャラリーにて観劇。

チェーホフの戯曲『かもめ』が上演されている劇場の楽屋。
死して亡霊になってもなおこの楽屋から離れられない二人の女優がいつやって来るとも知れない出番のためにメイクに余念がない。
そこへ枕を抱えた若い女優が現れて、ニーナ役のベテラン女優に「私の役を返してほしい」と訴える。

「女優の業」みたいなものが描かれている作品。
こうして考えてみると、私は「女優」ではないなとつくづく思う。
演劇が好きで、何らかの形でお芝居を作ることに関りたくて年に一度舞台に立っているけれど、本質は「演じたい」人間ではない気がする。
だからこのお芝居に登場する、「演じること」をおそらくは唯一の自己表現とする彼女たちへの感情移入は薄い。しかしだからこそ、彼女たちへの憧れは尽きず、彼女たちを観るために劇場へ通い続けるのだろう。

これまでの、そしてこれからの、演劇と私のかかわりについても考えたひとときだった。

2010年10月8日金曜日

2010観劇記 宝塚歌劇花組公演『麗しのサブリナ』『EXCITER!』

2010年10月8日(金)13:30 東京宝塚劇場にて。

久しぶりの宝塚歌劇。まず驚いたのが、劇団のサイトからチケットが買えるようになったこと。便利。
それほど特別な公演(トップ披露とかさよならとか)でない限り、けっこう買えるみたい。いちばん安い席を事前にゲットできたので、当日券に並ばずにすんでラッキー。クレジットカードで決済して、チケットの受け取りは最寄のセブンイレブンで。

お芝居は『麗しのサブリナ』。ヘップバーン主演の映画で有名なやつ。残念ながらヒロインにあんまり共感できるところがない。モテモテなプレイボーイの次男に憧れるサブリナの単純さがまず理解できない。堅実な長男の方が萌える。

ショーのほうが面白かった。宝塚歌劇の魅力がわかりやすいのってむしろショーなのかも。プログラムで「セクシードール」「セクシーガイ」という役名を見たとき、真っ先にセクスィー部長が浮かんで、沢村一樹が頭から離れず困りました。笑。

いずれにせよ3500円でこれだけキレイなものを3時間たんのうできるのはお得。

2010年10月7日木曜日

2010観劇記 劇団四季『サウンド・オブ・ミュージック』


2010年10月7日(木)13:30  四季劇場「秋」にて。

言わずと知れた、ジュリー・アンドリュース主演の映画でも有名なミュージカル。
「女性教師と子どもたち」はともかく、「若い女性と年上の男性との恋愛」というモチーフが私のツボらしい。昔から川原泉のマンガも好きだし。

冒頭の主人公マリアが山でSound of Musicを歌う場面。2階席から俯瞰で観ていたため、映画の同じシーン(アルプスの山を俯瞰で撮った映像から、だんだん歌うマリアにクローズアップしていく)が思い出されて面白かった。

7人の子どもたちは、長女リーズル以外は子役によって演じられる。子どもを「演じて」いないところが無理なく観られていい。
マリアの優しさと愛情が、子どもたちの心を解かしていくところが、やっぱりいいな~と思う。

そしてなんとこの日、劇場に行ってから知ったのだけれど、終演後に四季の会会員向けイベントが!
物語の舞台オーストリアのザルツブルクの文化などを紹介するもの。
トラップ大佐役の俳優が、ファントム(当たり役)のテーマにのって登場したり、サービス満点。

メインは、音楽祭のシーンの再現。音楽祭の観客になったつもりで、「エーデルワイス」を歌うトラップ大佐に唱和する。それを諫める軍人さんたちなんかも出てきて、ほんとのお芝居さながら。面白かった~!

2010年10月5日火曜日

2010観劇記 劇団四季『コーラスライン』

2010年10月5日(火)18:30 七飯町文化センターパイオニアホールにて。

コーラス(主要な役ではない群舞)のオーディションに集ったブロードウェイのダンサーたち。
演出家は彼らに「自分自身について語る」ことを求める。
彼らの歩んできた人生。彼らにとって「踊ること」とは何か。
赤裸々に語られるダンサーたちの内面。

まずは女優さんたちのスタイルの良さに釘付け。
整形手術で「ボインとプリン」を手に入れたことで役がもらえるようになったヴァルはもちろん、ジュディ役の女優さんがスタイル抜群!やや三枚目な役なのがまたいい。

今回面白かったのが、ONEのリハーサルの場面のキャシー。
コーラスからダンサーとして再出発することを願いつつ、スターだったときの習慣が抜けてない感じ。ひとりだけ帽子を持たずに踊っているのは、小道具はいつも誰かが準備して手渡してくれていたから。最初は笑顔で踊っているんだけれど、振りを周りとそろえられないことを何度も指摘されるにつれて、表情が強張ってくる。

そしてなんと今回は最前列の席!
汗が飛んできそうな距離で、ダンサーたちの鍛え抜かれた肉体をたんのう。

2010年9月26日日曜日

2010観劇記 芝居組「虎」『雪花抄(セッカショウ)』

函館舞台塾2010演劇フェスティバル参加作品。

2010年9月26日(日)13:30 函館市芸術ホール リハーサル室にて観劇。

演劇フェスティバルは毎年全部無料で観られる招待券をいただくのだけれど、「虎」さんはいつも予定が合わず今年が初観劇。ついでに言うと、リハーサル室でのお芝居を観るのも初。

最高の刀を打つために山に入る刀鍛冶と、山に住むあやかしの少女の物語。
自らの望む「かたち」を作り出そうとする男と、自らの「かたち」すら定かではない女。
ふたりのもとめる、そして最後にたどりつく「かたち」とは。

ラスト、春を迎えて桜が舞う中、カーテンコールで登場したヒロイン桜夜(さくや)ちゃんの白い着物が、プロジェクタで映し出された桜の花びらで桜模様になっていたのがとっても印象的だった。

役者さん(特に女優さん)がいっしょうけんめいだったし、装置とか照明も綺麗で、お話はせつないんだけど、観終わったあと豊かな気持ちになる作品だった。いいモノ観たな~ってかんじ。

2010年9月23日木曜日

2010観劇記 合同バレエ 白鳥の湖―全幕

ブログをサボりまくっていた2010年後半。

今更だけれど、観劇と読書についてだけは記録のために記しておこうと思う。

2010年9月23日(木・祝)15:00 函館市民会館にて

思えば(発表会ではない)、バレエの公演を観るのは2度目。
1度目は7年くらい前、バンクーバーを旅したときに、ちょうどクリスマス時季で、たまたま泊まったホテルの近くの劇場でやっていた『くるみ割り人形』。
地元のBritish Columbia Balletと、隣のAlberta Balletの合同公演で、シュガーフェアリー(金平糖の精だっけ?)をアルバータバレエの日本人ダンサーが踊っていた。

そして今回、バレエといえば、の『白鳥の湖』。
なんとなく音楽だけでも予習しておこうと、マシュー・ボーン版のDVDを観てみたり。

函館市内のバレエ団体が合同で行ったこの公演。けっこう目立つ役で5人ほど知り合いが出ていた。
そもそも函館のバレエ人口が意外に多いことに驚き。バレリーナは上手な人がたくさんいる。
しかし残念ながら男性ダンサーは少ないらしく、主要なところはみんなゲストダンサー。ロットバルト役の人が良かったな~。

それにしても、函館で地元ダンサーによるこんな大掛かりな(全幕!)バレエが見られるなんて、貴重な経験。
函館市民がこういうパフォーミングアーツを観ることに慣れ親しむようになって、もっといろんなものが観られるようになるといいな。

2010年7月24日土曜日

ただいまカナダの夏~HTEP2010 DAY8



研修が始まって初のall free day。
大学の近くの古い街並み、Old Strasconaで毎週土曜日に開かれるfarmers' marketへ。
新鮮な野菜や果物が並んでいて、ものすごく心魅かれたのだけれど、翌日からmountain tripで3日間留守にするのでやめておいた。隣のBC州産のブルーベリーだけ買ったけど。
この時季、このへんではブルーベリーが安くて美味しい!

ランチにフードコートで米の入ったスパイシーなスープをいただく。


午後は、farmers' marketのすぐそばのVarscona TheatreでAmbassador's Wivesというお芝居を観た。

ヨーロッパに駐在する、破産寸前の小国の大使が、国の財政を救うためにお金持ちの女性と結婚しようと、あちこちで女性に声をかける。ある午後、大使館に彼と「結婚した」と言う女性が3人、同時に現れてさあ大変! さらにそこで殺人が起こり・・・というお話し。

キャパ100人くらいと思われるこぢんまりとした劇場はすごくcuteでcomfortable。
役者もすごく良かった。特に女優さんたちがそれぞれチャーミング。1920年代の衣装もすてき。
カーテンコールで犯人役の役者さんが、「私が犯人だってことは内緒ね」みたいなしぐさをしてたのが可愛かった。

こういうしっかりしたお芝居がローカルな劇場で気軽に観られるのっていいな~。


夜は寮のリビングで研修生のひとりのbirthday party。
おにぎりやら卵焼きやらがならぶ。もちろんケーキも。
なんだか学生に戻ったような夜だった。でも結局話題は何かと仕事のことになってた気がするけど。

2010年7月21日水曜日

ただいまカナダの夏~HTEP2010 DAY5


研修のあと、大学から歩いていける公園で行われている、Freewill Shakespeare Festivalへ。
今回の研修中はできるだけ単独行動を控えようと思っていたのだけれど、なかなか人を誘いづらいイベントなので、ひとりで出かけた。

広大な公園の野外ステージで、2つの演目が日替わりで上演される。
今年はMacbethとMuch Ado About Nothing。

Macbethもとても興味があったのだが、ちょうど予定が空いていたこの日はMuch Ado。でもコメディだし、あらすじも前知識があったので、かえって良かったかも。
幕間にワインをいただきつつ、夏の夜のシェイクスピアを楽しんだ。

写真は上演後の舞台。

HTEPスタッフに教えてもらって、行きの道順は完璧だったのだけれど、帰りに公園から出ようとしたら広すぎて出口がわからない!
とりあえず通りに出たはいいが、入ったのとは違うところから。なので大学に戻る方角もわからない。来るときは丘を下ってきたから、上っていけばだいじょうぶだろうと思いつつ、車は通るが歩いている人は誰もいないために不安になってくる。
するとそこへ自転車の男性が! 必死で呼び止めて方角を確認。やっぱりちゃんと正しい方向に向かっていることがわかり一安心。

1ヶ月の研修でいちばんスリリングなできごとだった。