2011年1月10日(月) 北海道四季劇場にて観劇。
貧しい身の上から、アルゼンチンの大統領夫人にまで上りつめたエバ・デュアルテ・ペロンの半生を描いた、『キャッツ』『オペラ座の怪人』などで知られるアンドリュー・ロイド・ウェバーによるミュージカル。
女としての自分を最大限に利用してのし上がるエバの生き方は、賛否両論あるだろうけれど、私はありだと思っている。
語学やコンピュータの知識・技能に長けていたら、それを活かして自己実現の手段にする。女として美しく、魅力的で在ることに優れていたら、さらにそれを磨いて利用する。同じなんじゃないだろうか。ただキレイに生まれたからってできることじゃなく、それを武器にできるほどにするにはそれなりの努力が必要だろうし。そこらへん、『エリザベート』のタイトルロールにも共通する。
ただ、いわゆる「女の武器」が通用してしまう男社会にはやや疑問はあるけれども。
この作品の観劇は2回目になるのだけれど、今回は照明が印象的だった。
フロアに描かれる光の輪が、シーンによって色を変える。アルゼンチン国旗の水色と白になったり、「虹の如くに」「虹の歴訪」の場面では虹色になったり。
役者ではやっぱりチェの芝清道さんがいい。狂言回しとして、エバをシニカルに見つめるという役自体も好き。
しかも今回は、芝さん以外のメインキャスト3人が北海道出身者だった。
北海道にお帰りなさい、四季劇場。
北海道の演劇文化が発展することを祈りつつ。
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