2011年12月31日土曜日

読書日記2011 Jane Juska 『A Round Heeled Woman』


Round-heeledとは、かなり古い言い回しで、性的に奔放な、とかいう意味らしい。
サブタイトルにはMy Late-Life Adventures in Sex and Romanceとある。

お風呂に入りながら古い雑誌をめくっていたら、邦訳版が紹介されていた。
日本語タイトルは『ふしだらかしら 老嬢ジェーンのセックスとロマンをめぐる冒険』。

Before I turn 67 – next March – I would like to have a lot of sex with a man I like. If you want to talk first, Trollope works for me.

The New York Review of Booksにこんな個人広告を出した女性の実話。
この広告のその後の顛末(なんと60あまりのリアクションが!)とあわせて、彼女の英語教師(!)としての仕事、母親との関係、妊娠→結婚→出産(この順番)、離婚、その後の子育てなどが赤裸々につづられている。

いくつになっても、(精神的にも肉体的にも)「女性として男性に求められる」ことを望むのは自然なことなのだと感じた。

2003年に出版された本。こういう女性のセクシャリティをオープンに語った本が受け入れられてベストセラーになるのって、Sex and the Cityの影響もあるのかも?
なんとロンドンで舞台化もされたようです。

2011年12月30日金曜日

読書日記2011 Michael Gates Gill 『How Starbucks Saved My Life』


新聞で書評を見つけて原書を購入。邦訳版のタイトルは『ラテに感謝!』。

広告会社のエリートだったが突然リストラされ、浮気相手が妊娠し家族に捨てられ(これは同情の余地無いけど)、さらに難病の診断を受けた筆者が、ひょんなことからスタバで働き始める。
60代にして、トイレ掃除やレジ打ちなど今までやったことのない仕事と格闘しながら、客に対してのみならず、働くひとたちの間でも互いをrespectする環境の中で、人として大切なことを学んでいく。

スタバがなぜ居心地のいい場所なのかがわかる。
たいへんな仕事だけれど、それ以上にきっとやりがいがあるんだろうなと思わせる。

2011年12月29日木曜日

読書日記2011 Kristin Chenoweth『A Little Bit Wicked』


2011年のわりと早い時期に読み終わった本の記録。

ブロードウェイで活躍する女優の自伝エッセイ。
ちなみに代表作はYou’re a Good Man, Charlie Brownのサリー(トニー賞助演女優賞を受賞)、Wickedの善い魔女グリンダ(同主演女優賞ノミネート)。
サブタイトルには、Life, Love and Faith in Stagesとある。

上の両方とも、NHKBSで放送されたトニー賞授賞式でパフォーマンスを観た。どちらの役もすごくチャーミング。特にグリンダはオリジナルキャストで、その後ブロードウェイを始め世界中で演じられているこの魅力的な役のベースを作ったのは彼女といってもいいだろう。サリーのときの受賞スピーチも良かった。

で、そんな彼女の生い立ちや、Wicked誕生についても知りたくて、この本を読んでみた。
養父母に愛されて育ったこととか、歌うチャンスを得るためにミスコンテストに出てけっこういいところまで行ったりとか、サブタイトルにもあるように信仰がすごく人生のベースになってることとか、実の母親と思われる女性との偶然の再会とかが印象に残った。
アメリカのショウビジネス界の裏側(?)もいろいろわかって興味深かった。

そうえいば、テレビドラマGleeにゲスト出演したらしい。Wickedの中の名曲、Defying Gravityを歌ったとか。観てみたいかも。