2月18日(土)、フリースペース(カフェも併設)「
むげん空間小春日和」でおこなわれた演劇イベント、函館若手演劇人有志企画『1日芝居小屋 in 小春日和』に行ってきた。
以下、それぞれの演目の感想(順不同)。
<劇団る組~Enjoy☆Lifeは人目を避けて~>
4つの劇団から集った、この日限りのユニット。
テーマはひとことで言うと、「好きなものに誇りを持ち、素直に好きと言える勇気」かな。「好きという気持ちを貫く覚悟」かもしれない。
私としては、社会人としてのルールを守ってやるべきことをやったうえで、人に迷惑をかけなければ何をやっても個人の自由だと思う。周囲から奇異の目で見られたり、あからさまに悪く言われることは大人になるにつれてなくなってくるし、人から理解されないことも、齢とともにどうでもよくなってくる。
私自身、とりあえず今の最大の趣味である演劇に関しては、家族にたまに協力してもらっているところはありつつ、迷惑というほどではない。ただ、仕事と趣味をenjoyしすぎるあまり、今の自由気ままなライフスタイルを変える気がさっぱり起こらないために、両親にはやや申し訳ないかも。経済的には自立しているから許してください。
全然関係ないけど、小道具で使われていたペンタックスが、私が昔使っていたのとそっくりで、やけに親近感をおぼえました。
<Let’sえんげきぶ~ノックは3回~2回公演>
同じ脚本で、シチュエーション・演出・オチを変えて2回上演。
目の見えない女性の家に、口のきけない男性が侵入する、というお話。
1回目はドタバタのコメディタッチ。2回目はほんわかした、ほのかなラブストーリー。
女性は2回とも同じ役者で、男性は別。シチュエーションの違いによって、女性のキャラクターも変えてあって面白かった。
この演目をイベントの最初と最後に持ってきた構成も良い。
<Let’sえんげきぶ~アイツが死んだ夜~>
かわい子ちゃんふたりによる、やや抽象的なお芝居。衣装が可愛かった~!
わりと静かに、淡々とすすむのだけれど、役者の声が魅力的だし台詞が明晰に聞こえるので引き込まれた。
「夢」についてのお話。正直私は、「夢」っていうことばの持つ曖昧さがあまり好きではない。ただ漠然と「夢見て」いたり、叶わなかったとしても許されるような「逃げ」が感じられるからかも。
<もえとさっちゃん。~劇団G4コントっぽい①癒し系女子による~>
<ショージとヒロシ~劇団G4コントっぽい②男たちによる~>
今回のイベントは、癒し系女子たちを観に出かけて行ったと言っても過言ではない。大好きなおふたり。
「デートのシュミレーションをする」という設定は共通しているのだけれど、対照的でどちらも面白かった。
男たちは、チンピラ風の扮装が出てきただけで面白い。ちょっとズルいほどに。いくつかのネタをもとに、その場の流れですすめていくかんじ。
対して女子たちは、しっかりと作った台本をきっちりと観客に伝えているかんじ。きまじめなところがかわいらしく、かつなんとも言えず面白い。
<銀天淳之介~演芸>
今度は落語が聞きたいです。
<劇座不手際~トイレ休憩~>
「女性が頭を撃たれて死んだ事件の真相を推理する」というお話。いろんな可能性を挙げて再現するルーティンは面白いのだけれど、もうちょっと整理されてるとよかったかも。隣に座ってた女の子たちが「探偵コナソ」にやけにうけていたのだけれど、おばさんはあんまりそこ乗れなかったよ…。
小ぢんまりとした会場に、かなりの人が入ってにぎわっていた。コートとか、貴重品以外の荷物とか預けてもらうようにすると、もっとくつろげたかも。
新聞記事によると、夏ころに同様のイベントも企画中とか。楽しみです。