2009年10月8日木曜日

観劇記 劇団四季『アンデルセン』

北斗市総合文化センター かなで~る にて。

お芝居に先がけて、リハーサル見学会に参加。
劇団四季の(他もそうだと思うけれど)全国公演では、毎回違う会場での公演となるため、必ず会場ごとに立ち位置や照明、出やはけの動線、入る袖の確認を行う。その様子を30分くらい見学した。
見学会のあと、「お客様担当」だという俳優さんがリハーサルについての説明をしてくれたり、質問に答えてくれたりした。
ファンサービスや営業の一環でもあるのだろうけれど、こういう場を見て演劇により興味を深めてくれたりすることで、地方の演劇文化の活性化にもつながる。四季のような大企業には、これからもこういう社会的役割もどんどん担ってほしい。

18:30開演。
87年の全国公演(函館)、94~95年のJRシアター公演、2003年の全国公演(上磯)に続き、4回目の観劇になる。こんなに観てるなんて自分でも驚いた。
中学校の入学祝いにチケットをもらって初めてミュージカルを観た思い出の作品でもある。

誰もが名前や作品をひとつくらいは知っている作家、ハンス・クリスチャン・アンデルセンのお話。
物語の中で、アンデルセンの名作たちがハンス本人によって語られるのがとても印象的。
耳に残るステキな曲もたくさんある。

ハンス役の味方隆司さん。6年前に観たときのハンスも彼だった。
ものすごく純粋で優しい。一途な片想いぶりがせつない。

そしてこの作品の見所、バレエのシーン。
一幕のリハーサルのシーンは正直もっと短くてもいい。雰囲気が伝われば十分では?
人魚姫のバレエは大好き。
もともとアンデルセンの中でいちばん好きなお話だし、ハンスの語りもいい。衣装も綺麗。

結局ハンスの恋は叶わないのだけれど、「人の心に語りかける力がある」ことを認められ、国王から「物語の王様」の勲章を受け、故郷の人たちにも温かく迎え入れられるラストには希望があっていい。

また6年後くらいに観たら、違った感想を持ったりするのかも。演劇にかかわり続けている限り、またどこかで出会いそうな予感のする作品。

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