ことの起こりは昨年夏。
7月に受けた人間ドックの結果が、私がカナダ研修で家を空けている間に届いた。
教員住宅の掃除やら換気をしに来てくれた際に、それを勝手に見た母。その中に「胃粘膜下腫瘍の疑い。要精検。」の文字を見つけパニックに。
帰国するやいなや、必要以上に深刻なようすで「早く病院行きなさい!」と言われる。
せっかく充実した研修を終えた直後にそんなことで、しかも「なんで人の検診結果を勝手に見るのよ!!」と怒る私。大人になって初くらいの大喧嘩。
すぐに再検査の予約をしたけど、取れたのは2週間以上あと。
9月初めに人生初の胃カメラ。
けっこう苦しかったけれど、「上手ですよ」とほめられつつ無事検査終了。
結果は、粘膜の下に1.5cmくらいの腫瘍があるとのこと。粘膜の下なので、くわしいことは切ってみないとわからない。このままの大きさなら問題ないので、とりあえず様子を見て、半年後に超音波内視鏡検査をしてみましょう、とのことに。
で、半年後。
3月15日に検査の説明と日程調整のために診察に。
診察室に入ったとたんドクター曰く、「なんか変なのできてたんでしたね」。変なのって…。
運よく翌日すぐ検査ができることに。しかしながら、ふつうの内視鏡より管が太く、検査の時間も長いため鎮静剤を使うので、その日1日車の運転はできないとのこと。
翌日検査できるとは思わず泊まる準備をしていなかったので、とりあえず一度勤務地の住宅に帰宅。
翌日休みをとり、朝実家に車を置いて父に送ってもらって病院へ。
まず鎮静剤の点滴。その後はふつうの胃カメラと同じくのどにゼリーとスプレーの麻酔。
そしていよいよ検査。これがふつうの胃カメラとは比べ物にならないくらい苦しい!
2人がかりで押さえられながら、体の向きいろいろ変えながら胃の中を見る。
検査後ベッドで1時間くらい寝かされてから、結果を聞く。
見づらい位置だったらしく、あんまり上手くいかなかったようすだが、どうやら腫瘍の中身は水らしいとのこと。他の臓器にはよくあるけれど、胃にできるのはめずらしいそうだ。
この大きさなら特に問題はないので、また1年後に検査しましょうということに。次はふつうの胃カメラでいいって。
父に迎えに来てもらって実家に帰宅。昼食後は鎮静剤と検査の疲れからか夕食まで爆睡。
この日は実家に泊まった。
めちゃくちゃ苦しかったけど、とりあえずなんともなくて良かった。
それに、被災地では必要な医療も受けられない人たちがいるなか、特に緊急でもなく、生命にかかわるほどでもない検査をふつうに受けられることに感謝。
ちょっとくらい検査が苦しくても、文句は言えないなと思った。
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