2009年8月11日火曜日

観劇記 Wicked


2009年8月5日 20:00 Gershwin Theatre
公式サイトはこちら

劇団四季による翻訳版を観たりCDを繰り返し聴いていて、今回の旅で2ばんめに観たかった作品。
チケット取れてよかった~!

『オズの魔法使い』に登場する2人の魔女が、いかにして「善い魔女」と「悪い魔女」になったのか、というお話。
オリジナルの「悪い魔女」エルファバ役のイディーナ・メンゼルはこの役でトニー賞主演女優賞を受賞。
受賞スピーチで「女性の強さと個性(strength and differences)をcelebrateする作品に出られて光栄」と語っていたのが印象的だった。

劇団四季のを観たときもまだオリジナルキャストでレベルはかなり高かったのだけれど、やっぱり翻訳が物足りないところがいくつかあった。
エルファバがのちの「善い魔女」グリンダを評して言う“Blond.”の可笑しさとか、恋に落ちたエルファバの”I feel wicked.”とか、英語のほうがしっくりくる。
あと観客の違いもある。”There’s no place like home.”の台詞に笑いが起きたりとか、家の下敷きになる東の魔女、銀の靴、ライオン・木こり・かかしなどの意味するものなど、『オズの魔法使い』のお話が文化の中に根ざしてる人たちはやはり反応が違う気がする。

四季で最初に観たときにはエルファバを中心に観ていたのだけれど、今回はグリンダの成長物語として興味深く観た。
可愛くて裕福でみんなに愛されていて、物事あんまり深く考えなくても、特別な友達がいなくてもどうってことなかった子が、エルファバとの出会いで変わっていく。ダンスパーティでひとり踊るエルファバの姿を見て、彼女の中で何かが変わる過程とか、今までとは違うタイプの友達ができてウキウキしている様子(秘密の打ち明けっことか)とか、ふつうの女の子っぽくて可愛い。
のちに別々の道を歩み「善い魔女」と「悪い魔女」になったふたりが、ありがちな女の子同士のケンカみたいな言い争いをするのも面白い。
もともと(blondとはいえ。笑。)それほど頭は悪くないグリンダが、恋とのからみもあって賢しさを発揮しだすのもリアル。
それでもやっぱり、エルファバとの出会いは彼女にとってかけがえのないものだったことが伝わるから、2人の別れの重唱(Defying GravityとFor Good)が心に響く。
グリンダのキャラクターを創ったオリジナルキャストのクリスティン・チェノウェスにも興味が募った。自伝(タイトルがいいA Little Bit Wicked。)が出ているらしいので読んでみたいかも。
女の子必見! 私もまた観たい。これももうしばらくロングランしますように。

1 件のコメント:

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