2012年12月23日日曜日

函館演劇フェスティバル2012学生編 その1


10月の社会人編と高文連につづき、函館演劇フェスティバルの最後を飾る学生編。
2012年12月23日(日祝)、函館市芸術ホールにて観劇。

まずは高校生編。『クリスマスの一日』。
4つの高校の演劇部が、それぞれ15分程度のお話を演じる。
すべてのお話で、赤いマフラーが鍵になっているしかけ。

朝『サンタプライズ』 函館大妻高等学校
可愛らしいお話でした。酔っぱらいOL役の子の熱演が印象的。こういう役を楽しんでできる高校生は、今後が楽しみ。

昼『ノスタルジック アリス』 函館中部高等学校
お話がちょっとわかりづらかったかも。しかしながら、生真面目なかんじが好感が持てる。男子の役者が出ていたのはここだけ。今後が楽しみです。それにしても、高校生的にはクリスマスといえば彼氏/彼女、なのですね~。

夕方『あわてん坊のサンタクロース』 遺愛女子中学高等学校
大学生を演じていた子があまりに見た目幼かったため、「家を追い出された」ってどんな虐待?!と思ってしまいました(実際はバイト代が入らず家賃を払えなくて、ということだったのですが)。高校演劇の難しいところですね。マフラーがいちばん効果的に使われていました。何より、短い時間をフルに使って、最後の1分まで観客を楽しませようとする構成が良かったです!

夜『おばサンタ』 市立函館高等学校
これいちばん好き。お話も演技もしっかりしていて、安心して観られました。この歳になると、こういう家族話がしんみり来ます。最後におばさんが幸せになるのが気に入ったのかも。人生何が起こるかわからないからね! 「塩大福」がすごく効果的。食べたくなるね、塩大福。

若い子たちのがんばっている姿には元気づけられます。
大妻はまた2月に自主公演があるようです。楽しみ。

2012年8月9日木曜日

2012夏札幌~ついでに研修?の旅 その2


ホテルは今回も中島公園ビューのお部屋。朝食バイキングをたらふく食べて、チェックアウト。
JR札幌駅のコインロッカーに荷物を預け、札幌市立大通高校へ。
北海道新英語教育研究会の夏季研究大会に参加。


午前中は、CEFRとCAN-DOリストについてのお勉強。以前から興味があったので、くわしくわかってよかった! 今までは、「面白そう」「便利かも」くらいにしか思っていなかったのだけれど、いろんな問題点などもわかって、なにかと考えさせられた。

午後は高校でのオールイングリッシュの授業についての発表と、「ユネスコ国際会議『勧告59号』にみる外国語教育の目的と方法」について。
どちらもとても興味深かった。

半ば札幌の旅の口実みたいな気持ちで申し込んだ研修だったけれど、思いのほか有意義な1日だった。


研修のあとは、スタバでお茶したりしながら、札幌駅周辺をぶらぶら。
いつものデパ地下ごはんを買い込んで、19:29の特急に乗車。

夏休みのお楽しみはこれで終了。でもいっぱい充電したから、がんばれる気がする。

2012年8月8日水曜日

2012夏札幌~ついでに研修?の旅 その1


なかなかまとまった休みが取れないけど、せっかくの夏休みだしどこか遠出したいわ~と思っていた矢先に、以前から興味を持っていた内容の研究会を発見。さっそく申し込みをし、前日1日休みを取って、さくさくと旅の計画をした。どっちがついでかわからない旅のはじまり。

森駅から朝いちのスーパー北斗で札幌へ。

10:18札幌着。さっそくお買いもの。今回は徒歩移動が多いことが予想されたので、日傘デビュー。300円ショップで折りたたみのを購入。


宿泊するホテルライフォート札幌へ。ランチの前に荷物だけでも預けようと思ったら、すぐお部屋に入れた!

ランチは最近のお気に入り、札幌パークホテルのパスタランチ。ビールも。
パスタは鶏とルッコラのクリームソース。これにサラダとデザート、飲み物がついて1480円。


ランチのあとは、今回の旅のメイン(?研修じゃなくて?)、シアターZOOにて札幌座の「瀕死の王さま」を観劇。くわしい感想は後日。




札幌駅方面に戻り、ふたたびお買いもの。
JRの車内誌で見た小樽あまとうのクリームぜんざいが食べたくて、大通りビッセへ。美味しかった。


大通公園はビアガーデンでにぎわっていて、かなり心魅かれたけれど、さすがにひとりビアガーデンはできないので、すすきののお気に入りのワインバーカンティネッタサリュへ。スパークリングと白を1杯ずつ。

そういえば、ワインバーに向かう途中、すすきの駅で女子大生っぽい女の子に声をかけられた。「わかりますか?」と言うその顔を見ると、5年前の卒業生! すごい偶然!

英語を専攻していて、教職もとっているとのこと。がんばっているみたいでよかった。なにより、こうやって声をかけてくれるのがうれしい。

帰りはのんびり歩いてホテルまで。いつもながら、おひとりさま札幌をたんのう。

2012年4月28日土曜日

読書日記2012 A MONSTER CALLS Patrick Ness



新聞広告で見て気になって買った本。3月末読了。

2009年に47歳で亡くなったSiobhawn Dowdという作家の構想を、Patrick Nessが書き上げたもの。

ひとことで言うと、喪失への恐怖と、それを乗り越える物語。

13歳の少年コナーは、母親が病気の治療を始めてから、ある悪夢を見るようになる。
そしていつも決まって12:07に現れる、イチイの木の怪物。
怪物はコナーに3つの物語を語り、4つめはコナー自身が語れと言う。「真実の物語」を。
コナーの「真実」とは何か。
怪物が現れる「12:07」の意味は。

いちおう括りとしては児童書なのだけれど、なんとも重苦しい話。でもパワフルで引き込まれた。
コナーの祖母のキャラクターがなかなか斬新。車を運転し、仕事を持ってバリバリ働き、料理はしない。いわゆる子どもの物語に登場する「おばあちゃん」キャラとは違ってて新鮮。

かなりの勘違いだと思うのだけれど、怪物になんとなく父性、不在の父親の影を感じて萌えた。
コナーの父親は母親と別れ、アメリカで新しい家族と暮らしている。いじめっ子たち以外は、かつていちばん仲の良かった幼なじみも、出てくる先生たちも女性。
そんななかで、怪物だけが力強くコナーを責め、弄り、揺さぶる。
ちょっとした深読み&妄想。

装丁や挿絵も良い。日本語版のタイトルは「怪物はささやく」。おすすめです。

2012年4月22日日曜日

バル街2012春


2012年4月22日(日)、春のバル街。昨年秋は行けなかったので、1年半ぶり。
かなり早い段階でチケットのネット予約が終わってしまい、あわててこなひき小屋まで買いに行った。

ひのき屋さんのライブの時間に合わせて、17:00にブランヴェールが出店するはこだて工芸舎へ。しかしすでに満員で入れず、残念。

気を取り直して、天然酵母パンのお店tomboloへ。オープンサンド2種類と、コリアンダーブラックとかいう黒ビール。このビールが予想外に美味しかった


恒例の生ハムとチーズの振る舞い。


30分前から並んで、まずは生ハムと赤ワインゲット。


その後、クリームチーズと白ワイン。こっちは空いていたので、2回並んじゃった。ワインも2杯。


2軒め。上ノ国から出店の友矢。カニ!
だんは冷酒だけど、寒いときは熱燗さいこう。



3軒め。被災地からカフェペルラに出店の石巻復興ボンバール。
ほんの3日前に仕事で岩手県沿岸部を直に見てきたばかり。


ピンチョスは笹かまぼこのジュレのせ、わかめ、つくね、カキ。桜の枝が添えられた盛り付けもすてき。


4軒め。西波止場の空き店舗に出店の、バー杉の子。



西波止場からの眺め。


ベイエリアもこのにぎわい。


 
しめの5軒めはマメさんラーメン。かなり酔っぱらっててちょっとしか食べられなかったけれど、飲んだあとのラーメンてなんでこう美味しいんだろう。メタボまっしぐら。

 

ライトアップされたまちづくりセンターもキレイだった。

チケット5枚に加え、振る舞いのワイン3杯もいただいてしまったために、翌日はかなりの二日酔い。
見学旅行の代休とってあってよかった。
回も函館の街と美味しいものをたんのうしました。

2012年3月18日日曜日

観劇記2012 ステージラボ2011 レッツ!ワークショップ―ア・ラ・カルト―参加者修了公演 『Re:スタート』

2012年3月18日(日) 函館市芸術ホールにて。

ホールに入ると、ステージに客席が組んである。演技者と観客の距離がすごく近い。
かつ、ホールなので照明は充実。なんともぜいたくな使い方。
いろんな「再スタート」のお話。

第1話「再出発」
ブームが過ぎた元子役スターとその家族をめぐるお話。

第2話「共同作業」
女子高校生たちが、協力してひとつのダンスを作りあげることを通して成長していくお話。
たぶんあのダンスにはジャニーズとかKARAとかAKBとかの動きが含まれていたのでしょうが、おばさんにはよくわかりませんでした…。

第3話「罪と罰」
恋人を失った刑事が、その犯人を追い詰めるお話。

第4話「七転び八起き」
修羅場のマンガ家と、そのアシスタントのお話。
これがいちばん面白かった。「合田クリスティーヌ」(マンガ家)、「常盤藤子」(アシスタント)、「服部忍」(担当編集者)というネーミングがツボ。

第5話「神の声」
先にすすめそうですすめないカップルのお話。

空間の使い方とか、5つのストーリーをつなぐ構成とか、オープニングの演出とか、いろいろと刺激のある舞台だった。

ところでこの舞台、出演者の半分くらいが知り合いで、客席も顔見知り率がかなり高かった。
こうやって演劇をとおして知り合いが増えるのはたのしい。

2012年3月11日日曜日

観劇記2012 劇団.F『夢乃町3番地プロミスビル6階』

2012年3月11日(日) 13:30 函館市芸術ホール リハーサル室にて。

北海道教育大学函館校の演劇部を引退した人たちが新たに作った劇団、劇団.F(ドットエフ)の旗揚げ公演。

夢乃町3番地プロミスビル6階の空き店舗。
理想の店を作りあげようとする藤子。
次第に明らかになっていく彼女の趣味…。
そして藤子に振り回される周りの人々…。
何が起こるかわからないドタバタラブコメディー!
(公演パンフレットより)

まず何より、藤子役の役者さんの美脚に釘付け!! ラストシーンのコスプレもステキだった~! 眼福!

そう、藤子の趣味とは、コスプレ。
従業員に好みのコスプレをさせたバーを作ろうとする。
しかしながら、彼女がバーの開店を急ぐのには理由があって…、というお話。

藤子のキャラクター、コスプレ好きという趣味の奇抜さと、恋人が帰るまでに夢を叶えようとする、恋する女の子の可愛さ、みたいなののギャップがもっとあっても面白かった気がする。
趣味が明らかになるにつれて、私服もコスプレまがいの派手なのになっていくとか。

楽しめる舞台ではあったけれど、「ドタバタラブコメディー」というにはちょっと物足りないかも。
もっとスピード感があってもよかった。
せっかくコスプレという面白い題材なのだから、従業員たちが出てくるたびに違う衣装着てるとか、もっと目で楽しませてくれてもいい。CAとか警察官とかミニスカ+白衣とかチアリーダーとか。

あと、広いトイレへのこだわりと、コスプレ趣味との関係が結局謎。
2年くらい前に、函教大演劇部の公演で広いトイレのネタが出てきたけど、関係あるのか?

何はともあれ、若い子たちの演劇人口が増えるのはうれしい。
これからもがんばって面白いお芝居作ってください。おばさん応援してるわよ~!