2011年10月28日金曜日

観劇記2011 劇団四季『夢から醒めた夢』

2011年10月28日(金) 北斗市総合文化センターかなで~るにて観劇。

劇団四季のオリジナルミュージカルの名作。

生の舞台は過去に2回観劇。NHKBSで放送されたのを録画したビデオも繰り返し観ている、大好きな作品。以前サイトにビデオの感想を書いた。

異世界にあこがれる少女ピコは、不慮の事故で命を落とした少女マコと、悲しむ母を慰めるために1日だけ入れ替わることになる。
死後の世界へ向かう霊たちが集う「霊界空港」でピコはさまざまないきさつでそこへ来た人たちと出会う。
そこで、ちょっとした行き違いから、ピコが預かったマコの白いパスポート(光の国に行ける)が、黒いパスポートに変わってしまう。このままではマコが地獄に?!
ピコとマコがふたたび入れ替わる刻限が近づく…。

「夢の配達人」が、ひとりの女優に「ピコ」という少女の役を与え、観客たちに物語を届ける、という冒頭のつくりが好き。配達人がまたかっこいいんです!

今回のピコは岡村南美。デカい。ほとんどの男優たちよりも大きい。見た目のおおらかさと、話し方もおだやかで、おっとりしたかんじのピコ。保坂知寿の元気娘のイメージとだいぶちがって面白かった。ほんわかさが良かったな。

ヤクザの野中万寿夫さんはハマり役。配達人(いい役だ)の味方隆司さんすてき。

いつも時事ネタが織り込まれる「マコを探せ」のシーン。「ま」のつく女の子の名前に今回は浅田真央とマツコデラックス(笑)が。ちびまる子、長谷川町子、田中真紀子は定番らしい。

今回印象的だったシーン。
「みんなてめェのことばっかし考えてんのよね~」が口癖の霊界空港職員デビルと、「みんなが幸せになれたらいいなぁ」が口癖の同じく霊界空港職員のエンジェル。
ピコを助けるために、霊界空港のみんなの気持ちがひとつになるシーン。エンジェルが「一度あんたに言ってやりたかったんだ。みんなてめェのことばっかり考えてるわけじゃない。ほんとは思ってるんですよ。『みんなが幸せになれたらいいなぁ』って」というところで、客席から拍手が!
なんだか幸せな気持ちになった瞬間だった。

音楽もいいし、観終わったあとあたたかい気持ちになれるお芝居。